何を、どれだけ、食べたらいいのか

野口整体では、食べ物についてあまりうるさく言いません。
すごく大雑把に言えば、「食べたいものを、食べたい時に、食べたいだけ食べる。」が基本です。
 
こんなことを聞くと「えええっ、そんなんでいいのぉっ」と大喜びされる方もいるでしょうし、
「そんなんで、いいわけないだろっ」と、即座にツッコミを入れたくなる方もいるでしょう。
 
ふふふ。
これにはですね、前提があるのです。
つまり「身体が、本当に必要な食べ物、その量、食べるタイミングなどをきちんと感じられるくらい敏感である」
ということが大前提なのです。
「なあんだ、がっかり。」という声が聞こえてきそうですね。
 
そうなんです。
私も含めて、現代の日本人は身体が鈍感な人がとっても多い。
(他の国の人のことはよくわからないので、「日本人」と限定しますが)
しかも、巷には依存性のある食べ物が溢れていて(砂糖はその典型ですね)、いとも簡単に手に入る。
身体の感覚だけで、的確に最善の食べ物やその量を判断して、そのとおりに食べる、というのは至難の技です。
だからどうしても頭で考えてしまいがちです。
「健康になるための食生活」についての情報も、これまた巷に溢れていますから
頼りたくなるのも無理はありません。
 
食べ物に関する知識が役に立つことはたくさんあります。
私もとても興味があるし、食べ物について調べることもよくあります。
 
でも、「どんな食べ物がどれだけ必要か」というのは、当然人によってものすごく違います。
年齢、性別、職業、生活様式、住環境、季節。
その時々の精神状態やストレスの度合い。持って生まれた体質。
食べ物を消化吸収する臓器や器官の能力だって、人によって随分差があります。
もっと言えば、どんな人になりたいかとか、どう生きたいか、という思想的なことによっても違ってきます。
世の中を見渡せば、一度に5kgも6kgも食べて平気な人がいるかと思えば、
ほとんど食べずに元気に生きている人もいるらしい。
 
そんなことを考え出したら、どんなに知識をたくさん仕入れて頭で考えても間に合いません。
最後はやっぱり、自分の身体の感覚が頼りなのです。
相当鈍感な人だって、甘い物食べ過ぎて気持ちが悪い、とか、
脂っこい物をたくさん食べてお腹が重たい、と感じたことはあるでしょう。
その感覚が大切です。
 
まずは食べる物を選ぶ時、食べている時、身体の感覚に意識を向けてみましょう。
何が食べたいか、もっと食べたいのか、ちゃんと身体に聞く。
それを食べた時、身体は何を感じているのか。
 
食べるタイミングも大事です。 
「時間だから食べる」のでなく、「十分にお腹が空いてから食べる」。
そういう時の方が、味覚も敏感です。
敏感=健康。
整体の基本です。
 
とかえらそうなことを言いながら、私も時々食べ過ぎています。
食べるって、幸せ。