検査でひっかかったことないですよ。

整体をしていて、お客様に例えば「肝臓の調子があまり良くないようですね」
というようなことをお伝えした時に、
「そうですかー?でも私、検査で肝臓ひっかかったことないですよ。」
と言われることが時々あります。
健康診断や人間ドックで受ける血液検査などで異常が見つかったことが無いのだから
調子が悪いと言われても納得がいかない、と感じられる方もいるでしょう。
 
しかしですね。
検査のシステムが「異常あり」と判断出来る程度に、
あるいはそのような形に、病状が進行するまでは
検査によって臓器や器官の不調を認識することは出来ません。
注意深く見てみると、多くの場合、体はそこに至る前から異常を訴えています。
整体師的に見ると「これはかなりやばい。重症。」という状態の人が
「初めて検査でひっかかりました。」という事態も結構あるのです。
 
私は以前、獣医師として畜産業界に勤務していまして
そこでは日々たくさんの検査を行っていました。
そして検査結果はもちろん、診断を下すための、
そして目の前に起こっている問題を解決するための最も重要な情報の一つでした。
 
その仕事を辞めた後で、整体の勉強を始めたわけなんですが、
整体を始めて強く感じたことは
「人間の感覚は、西洋医学的な検査ではわからない異常を察知することが出来る」
ということなんです。
逆に言うと、ちょっと乱暴な言い方になりますが、
西洋医学的な「検査」って、私が思っていたほど精密なもんじゃない。
あくまでも、私個人の経験による実感ですけど。
一口に「検査」といっても、とても精密な検査から割と大雑把な検査までいろいろあるので
もちろん、検査でわかって整体ではわからない、という事もたくさんあるでしょうが、
少なくとも一般的な健康診断で用いられる程度の検査に関しては
私はそういう実感を持っています。
 
整体師は、知識を学ぶとともにその感覚を磨いて
他人の体に触れた時にそこに起こっている異常を察知出来るようになるわけですが、
その、「異常を察知する感覚」は誰にでもあるはずなんです。
 
まずは自分の体でその感覚を感じてみましょう。
その感覚を磨くには、まずそこに意識を向けること。
自分の体に意識を向ける。
本当に、ほんの少しの、ともすれば今まで無視してきたような
かすかな痛みとか、重たいとか苦しいなどの不快な感覚、
あるいは逆に、軽いとか、心地良いなどの感覚を、注意して感じてみる。
それだけで体の感覚はどんどん敏感になっていきます。
整体では、敏感な体=健康な体。
  
いままでより少しだけ、自分の体に意識を向けてみる。
それだけで、今よりもっと健康な体へ大きく前進出来るんです。